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自律神経失調症

自律神経とは、生きるために必要な機能を自動的に調節してくれる大切なシステムで、心臓の拍動、呼吸、体温の調節、食べ物の消化など、私たちの意思とは無関係に体の働きを調整してくれている神経です。寝ているときや無意識の状態でも働き続けていて、常に私たちの命を支えてくれています。
また、精神的なストレスや環境の変化に対して体に無理がかかる状況のときにも、体内の状態をなるべく一定に保とうとしてくれるありがたい神経なのです。
自律神経には交感神経と副交感神経があって、この二つの自律神経がバランスよく機能している状態だと、病気にかかりにくく、健康のレベルが高いと言えるでしょう。
交感神経は、はりきっている時、緊張している時、悩んでいる時、怒っている時などに活発に働きます。
一方、副交感神経は、リラックスしている時、笑っている時などに働きます。
ところが、現代の生活では、農作業などの重労働によるストレスに替わり、現代特有の複雑なストレスが生じてきました。
また電気の普及によって、お日様と共に起きてお日様と共に休む、人間本来の体のサイクルも乱れ、冷暖房の完備によって体温の調節機能も弱りがちです。
さらに近年は、パソコンの普及によって家に仕事を持って帰れるので働きすぎ、がんばりすぎになりがちです。
上記にあげた皆さんにとってごく普通のことが、実は自律神経のバランスを崩す大きな原因となっているのです。
そして、頭痛、肩こり、便秘に下痢、食欲不振、いらいら、めまいなど、多くの場合、いくら検査をしても異常がみつからないのに、いろんな不快感をもっている方が増えているのす。でも、心配は無用。
解決策は意外と当たり前で単純なところにあります。
そして以下にあげることは、本格的な漢方治療の効果を最大限に発揮する大切な項目なのです。それは・・・

①ストレスを自覚し、「気を楽に持とう!」と心がけること。リラックス、リラックス、怒らない、あせらない・・・

②睡眠不足にならないようにすること。眠る環境を整えましょう。

③バランスの良い食事を楽しむこと。あまり神経質にならないのがミソ。

④運動不足になっていないかチェックし、ストレッチなど適度な運動をすること。

⑤体を冷やさないように心がけること。特にシンガポールは冷房に要注意!

この5つを心がけて、自分の体の声に耳を澄ましてみましょう。
きっと、体は正直に答えてくれるはずです。