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肝臓病

肝臓病

肝臓は「体内の化学工場」といわれるほど多くの活動を行っています。肝臓の機能のうち、主なものには、代謝、胆汁分泌、分解作用があります。
どれひとつとっても、人体にとって不可欠な働きと言えます。それほど大きな働きをしながらも「沈黙の臓器」といわれるように、なかなか目に見えるような形で現れてこないので、いかに早期発見するかがポイントになります。
自覚症状としては、何となく体がだるい、疲れやすい、頭痛、吐き気、腹痛、腹の膨満感、食欲不振、右上腹部の痛み、白目部分や顔が黄色くなる、尿の色が異常に濃くなる、急に酒に弱くなる、脂っこい食べ物が苦手になる、クモ状血管、手のひらの周辺部が赤くなる、顔や手足がむくんでいる、腹部にうねうねとした静脈の青すじが浮かび上がる、下腹部が張っておならがよく出る・・・・・。
このような症状が出たら要注意です。「そのうち、よくなるだろう。」などと放置していると、慢性化したうえ、肝硬変へと進んでしまうことがあります。西洋医学では、肝臓病に対する有効な治療方法はまだ充分発見されていませんが、漢方では、柴 という生薬を中心に調合される柴 剤の効用が高いことが明らかにされています。

大柴 湯(だいさいことう)・・・体力がある人で、みぞおちのつかえ感があり、肩こり、便秘、口の中に粘りがあるような場合
小柴 湯・・・(しょうさいことう)・・・同じく体力がある人で、便秘傾向がない場合

柴 桂枝湯(さいこけいしとう)・・・のぼせやすく汗が出やすい人、みぞおちがつかえて硬いとき
そのほかに、補中益気湯(ほちゅうえつきとう)、柴 桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)などがあります。