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前立腺肥大症

<前立腺肥大症の漢方治療>
前立腺は男性の尿道をとりまくように存在している生殖器官です。
老化による男性ホルモンの減少によって、ホルモンのバランスがくずれて肥大化してきます。老化と共に増えてくる病気ですが、50歳代で約3割、70歳代で約7割の方が肥大症となると言われており、次にあげるような症状があります。
肥大化した前立腺が尿道や膀胱を圧迫して、頻尿や排泄困難などの症状が生じてくるのですが、具体的には、尿意はあるのに小便が出てこない、尿の勢いが弱くなる、出始めるまでに時間がかかる、排尿したいのにちょろちょろとしか尿が出ない、排尿に時間がかかる、痛みは感じないが下腹部に不快感がある、トイレの回数が増える、足腰がだるい、残尿感がある、また重度になると無意識に尿が漏れる、いわゆる失禁してしまう、などです。
前立腺肥大症をわずらう人は、湿熱(しつねつ)体質が多く、湿邪(しつじゃ)や痰飲(たんいん)が体内に停滞しやすく、体に熱がこもりやすく、炎症しやすいタイプが多いので、熱邪を冷ます作用、湿邪や痰飲を排除すると同時に、老化による腎の機能低下を補うことによって、泌尿器系全体の調子を高めて症状を軽減していく漢方薬を中心に処方する場合が多いです。
特に日常的な過労や過度なストレス、便秘、冷え、運動不足は気の流れを悪くし、症状の悪化につながりやすいので気をつけたい事柄です。また、漢方治療なら、前立腺が大きくなる前に予防治療を始めることによって、前述の症状の改善の他に、ぐっすり眠れるようになった、活力がみなぎってきた、顔色が良くなったなど健康のレベルを高めることができます。