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漢方治療の実際

治療の流れ(日本にお住まいの方)

特発性間質性肺炎用問診票(2枚)一般用問診票(2枚)
*血液検査データ・胸部X線、CT、HRCTフィルム(コピーまたは貸出)を拝見し、
病状や合併 症などを把握します。

*主治医からの医療情報提供書や紹介書の提出があれば尚良いです。
 
◆ご本人、ご家族の方とお電話でお話させて頂き、さらに詳しく病状をおたずねします。
*こちらからお電話いたします。治療を始めるかどうかご検討ください。
 
◆2週間分の煎じ薬を処方し、国際小包郵便にて患者本人宛に発送いたします。
*通常、発送から4~7日で届きますが(お盆前後、年末年始は除く)お急ぎの方にEMS(速達)で発送いたします。
*漢方薬の煎じ方、服用の仕方、深呼吸の仕方、食事を含めた生活上の注意点などを記載したプリント、「症状報告書」2週間分を同封いたします。
*お薬発送後、送料を含めた請求書を作成し、別途郵送いたします。
*代金のお振込みはお手元にお薬が届いてからお願いします。
 
◆お薬服用1日目から「症状報告書」にご記入頂き、週ごとにファックスやメール添付にて提出してください。それに基づき、次のお薬を処方し発送いたします。
*必要に応じて、お電話による問診を行います。
*ご提出がない方には、次のお薬を処方し発送することはできません)
*「症状報告書」(ワードデータ)をご入用な方はメールにてお申し付けください。

◆その他の留意点

*初期段階では西洋治療(主治医の治療を維持)と漢方治療(煎じ薬の服用)の併用からスタートし、諸症状の改善に伴ってステロイド剤、免疫抑制剤など副作用の強い薬を徐々に減ら していきます。

*必要に応じて、随時こちらからお電話で問診させて頂きます。

*治療効果は、自覚症状の改善、「症状報告書」、メールやファックスでのご連絡、お電話で の問診の他にHRCT検査(半年ごとが理想)や肺活量測定、KL-6値を含む血液検査などの  検査データにより確認していきます。

*同じ処方のお薬を長期間服用することはございません
週毎にご提出頂く「症状報告書」を基に、症状の変化、治療過程、気候なども考慮しながらき め細やかに処方を調整していきます。(通常は2週間ごとに処方を調整します)

*連続服用することによって最大の効果をあげるため、お薬の残量が7日分になりましたら、 「症状報告書」の記載が途中でもファックスなどでご報告ください。症状の変化を把握するた めに、症状報告書は毎週ご提出ください。

*諸症状が安定し、肺の線維化の進行が緩減、或いは、止まったと判断した後は、自己の生命力(自然治癒力・体力・免疫力)を最大限に高める処方へとシフトしていき、個々における  ベストなライフレベルを維持することをめざしていきます。

*諸症状の安定度を診ながら、お薬の服用お休み期間を少しずつはさみ様子を診ます。

*お薬服用休止期間も、毎日の深呼吸や日常生活の留意点は引き続き守り、週ごとの症状 報告書の提出によって常に病状を把握させて頂きます。

*お薬の服用をお休みすることによって、自己の生命力(自然治癒力・体力・免疫力)を更に 活性化し高めていきます。病症によっては、お薬を服用し続けることが必ずしも最善ではない 場合がございます。

*最終的にはお薬の服用をお休みし、毎日の深呼吸や日常生活における留意点をきちんと りながら経過観察期間に入ります。

*まだ肺線維化していない特発性間質性肺炎(IIP)、あるいは肺線維化の比率が低い時点で治療を始めた方ほど予後が良好です。

*出張・旅行などで煎じることが出来ない期間は、携帯に便利な濃縮エキス粉末剤を処方します。日程がお決まり次第、必要な日数をお知らせ下さい。

*漢方治療中、または安定期のお薬服用休止期間中であっても、様々な要因で急性増悪を 起こし得るケースもありますので、常に日常生活のアフターケアを心がけて治療に臨みましょ う。

*入院中の方は、必ず主治医の許可を得て漢方治療を行ってください。

◆症状の改善と限界について

◎特発性間質性肺炎の抑制から治癒、肺の線維化の緩減、進行停止。
◎肺活量の増加。(間質性肺炎の炎症の改善による)
◎咳、痰、息切れの軽減、或いは完全緩和。(自覚症状)
◎併発している病状の改善。(気胸、貧血、糖尿病、虚弱体など)
◎KL-6値・SP-A値・SP-D値の改善。(服用1~3ヶ月後で半数以上の方が改善)
◎体力の増強、体重の増加など。
◎息苦しさの軽減。
但し、すでに蜂巣化され、空洞化、石灰化、線維化している部分を元の柔らかい健康な肺に戻すことはできないため〈非可逆性〉肺の線維化によって生じる息苦しさは大幅に軽減されることはございません。

次にあげる病状の方は、漢方治療による大幅な症状改善や病態回復は困難です。
現状維持と延命を治療効果と捉え、十分ご理解いただいた上で治療に臨んでください。
 
△肺線維化が肺野の半分以上を占めている方の息苦しさ、胸の痛みを大幅に軽減すること、HOT使用量を減少すること。
△急性増悪歴、肺気腫発症歴を持つ方の再発を防止すること。
△肺がん、また他の重度の内臓疾患を併発している方。
△重度Ⅰ・Ⅱ型糖尿病を併発している方。
△血圧が160以上の方。*降圧剤服用にて安定(140以下)している方は除く。
△不摂生をされている方、過労、偏食など生活習慣の改善を心がけない方。
△治療に消極的な方、まじめに服用しない方や症状報告を偽ったり怠る方など。