特発性間質性肺炎の事は美濃漢方診療所

特発性間質性肺炎の治療実績多数、シンガポール厚生省公認中医師劉文鋒

特発性間質性肺炎

着実に実績をあげている中医学による治療法

特発性間質性肺炎の患者さんのHRCTによる画像

当診療所では特発性間質性肺炎(IIPs)の外来患者が増えています。 その中には、特発性肺線維症(IPF)が多く、亜急性間質性肺炎膠原性間質性肺炎の方もおられます。
周知のとおりIPFは進行性の難病(特定疾患)で発病後の平均生存年数は3〜5年とも言われており、 現在の西洋医学ではまだ有効な治療法が確立されておりません。
当診療所に来られる方は既に西洋医の確定診断・治療を受けておられますが、 現在の西洋薬での単独治療では同肺炎の緩解、及び肺の線維化、肺胞の硬化、蜂巣化の進行を抑制することが難しく、 特発性間質性肺炎から生じる息苦しさ、乾性咳、多痰、熱、全身の倦怠感や体重減少などの諸症状を改善する療効も乏しいのが現状です。
一方、中医学による漢方自然生薬の治療では、昔から特発性間質性肺炎を含む様々なタイプの肺炎に関する膨大な治療実績が文献(注)に残されております。 私は、特発性間質性肺炎にはこの治療実績のある中医学と西洋医学の検査手段を併用した治療方法が最も高い効果を上げると考えています。
現在のところ中医学と西洋医学を併用した治療報告文献・臨床例は少ないですが、 当診療所では、これまでの研究や数々の臨床経験による独自開発の処方(十全健肺湯を基本とする処方)が着実に治療効果をあげております。 中医学は、近年になって世界から注目され(特に欧米)研究が進んでいますので、 両医学の特性を生かした「中西結合治療法」が最善最強の治療法として世界の主流となる日もそう遠くないでしょう。

(注)中医学の肺炎に関する文献より一部抜粋
隋朝・巣元方DC605〜610に書かれた『諸病源候論』の咳嗽諸候の巻や唐朝・DC581〜681、孫思邈氏によって記された『千金要方』の肺萎の巻などがある。 これらの記述の中に、現代の特発性間質性肺炎の症状に非常に近い記述とその治療法が記されている。 以後、宋・元・明・清・各王朝の医学家は千三百年にわたって、肺炎、肺萎縮、肺結核などの治療実績を積み重ねて来ている。

当診療所の治療

〇主な流れについて

まず最大の目標は【特発性間質性肺炎の増悪・肺の線維化の進行を止めること】です。
初期段階では西洋治療(主治医の治療を維持)と漢方治療の併用からスタートし、諸症状の改善に伴ってステロイド剤、免疫抑制剤など副作用の強い薬を徐々に減らしていきます。
諸症状が安定し、肺の線維化の進行が止まったと判断した後は、自己の生命力(自然治癒力・体力・免疫力)を最大限に高める処方へとシフトしていき、個々におけるベストなライフレベルを維持することをめざしていきます。
最終的にはお薬の服用をお休みし、毎日の深呼吸や日常生活における留意点をきちんと守りながら経過観察期間に入ります。

  • 現在、3割強の方が経過観察期間に入っております。(2006年2月時点)
  • お薬の服用をお休みしている期間も週毎の症状報告書の提出によって、常に諸症状を把握させて頂きます。
  • お薬の処方は、週毎にご提出頂く症状報告書を基に、症状の変化、治療過程、気候なども考慮しながらきめ細やかに調整していきます。(通常は2週間ごとに処方を変えていきます)
  • すでに蜂巣化され、硬く線維化している部分を元に戻すことは至難です。(非可逆)
  • 肺線維化部分の%が低い時点で早期治療された方ほど予後が良好です。
  • 主に煎じ薬の服用と毎日の呼吸法を基本とし、針灸を施す場合もあります。

〇症状の改善について

  • 特発性間質性肺炎の抑制から治癒、線維化の進行停止。
  • 肺活量の増加。(特発性間質性肺炎の炎症の改善による)
  • 咳、痰、息苦しさの軽減、或いは完全緩和。(自覚症状)
  • 併発している病状の改善。(気胸、貧血など)
  • KL-6値の減少。
  • 体力の増強、体重の増加など。
注)治療効果は、自覚症状の改善の他に3ヶ月ごとの胸部X線撮影・HRCT検査や肺活量測定 などを行い検査結果を確認。

〇具体的な治療の流れについて(日本在住の方)

  1. お電話、メールでお問い合わせ下さい。
    *日本語でお願いします。
  2. 当診療所問診票(2枚)・特発性間質性肺炎用問診票(1枚)にご記入下さい。
    *胸部X線、CTまたはHRCTの診断書或いは検査結果、血液検査などを添付。
  3. ご本人とお電話でお話させて頂き、細かい点をおたずねします。
  4. 上記の情報に基づいて、煎じ薬を2週間分処方し発送いたします。(航空小包郵便にて)
  5. お薬を1週間服用後、症状報告書をファックスまたはメールでご報告して頂きます。(必須)
    *症状報告書の内容は各患者さんの治療過程によって異なり、約10項目について毎日記入できるようになっています。
  6. 症状報告書、メールやお電話で頂いた症状の変化などに基づいて次の処方をします。
    *同じ処方のお薬を長期間服用することはございません。通常は2週間毎に症状の変化、治療過程、お住まいの国の気候、環境の変化なども考慮しながらきめ細やかな処方をします。
    *服用しているお薬がなくなる頃に次のお薬が届くよう発送いたします。
    *出張・旅行などで煎じることが出来ない期間は、携帯に便利な濃縮エキス剤を処方します。
  7. 肺の線維化の進行が止まったと判断した後は、自然治癒力・体力・免疫力を高める処方にシフトしていきます。
    *病状、体調の改善、諸症状の安定の様子を見ながら、ステロイド剤、免疫抑制剤などを徐々に減らしていきます。
  8. 諸症状の安定度を診ながら、お薬の服用お休み期間を少しずつ設けていきます。
    *お薬の服用をお休みすることによって、自己の生命力(自然治癒力・体力・免疫力)を更に活性化し高めていきます。病症によっては、お薬を服用し続けることが必ずしも最善ではない場合がございます。
    *お薬の服用をお休み頂いている期間も、毎日の深呼吸や日常生活の留意点は引き続き守り、週毎の症状報告書の提出によって常に病状を把握させて頂きます。

後記・劉中医師より

当診療所はシンガポールにあるため、日本にお住まいの患者さんは漢方治療を始めるにあたってはいろいろと不安を感じる方も当然多いでしょう。 しかし、飛行機に搭乗することが可能な方は是非一度お越し頂きたいのです。
(酸素療法を受けている方や心肺に重度の併発症のある方を除く)
シンガポールにご到着された翌日には、当診療所の提携検査機関でHRCT、X-ray検査などが受けられ、数時間後にでる検査レポートを診ながらの中医学による診察、 治療方針の決定とご説明、お薬の処方、漢方薬剤師によるお薬の調合、受け取りと、迅速に漢方治療を開始することが出来ます。
  • 検査機関には、劉またはスタッフが付き添いますので言葉の心配はございません。
  • シンガポールにご滞在中は、必要に応じて煎じる必要のない濃縮エキス剤を別途処方します。
  • 漢方治療にあたってはスタッフを含め最善を尽くしておりますので、冷やかし、連絡が取れない、 症状報告をきちんとして頂けないなど、情報不足や虚偽などにより治療が困難と判断した場合には治療をお断りさせて頂く場合もございます。
  • 尚、当診療所にお越しになれない方はお電話またはメールにてお気軽にお問い合わせ下さい。
    日本人スタッフがご対応致します。
  • ご相談は無料でさせて頂きます。(お名前・住所・電話番号をご明記下さい)
  • サイト内の「よくあるご質問」以外のご質問はお気軽にお問い合わせ下さい。
これまでの臨床経験を通して中医学の証に基づいて4つのグループに分類してみました。
  • 胸部X線、HRCT,CT,肺活量(VC)、酸素分圧差(PaO2減少)、全肺気量(TLC)、残気量(RV)、肺拡散性(DLco)、血液検査値(CRP・KL-6)上昇、赤沈の亢進(LDH)上昇などの検査影像と数値も参考。
特発性間質性肺炎-肺気虚弱型 特発性間質性肺炎-肺気虚寒・肺陰虚型
特発性間質性肺炎-肺気肺陰両虚型 特発性間質性肺炎-心肺脾腎倶虚型・血脈瘀阻型
Q&A 治療の実際